行動の気がかり(こうどうのきがかり)

★心配な秘密にどう対処するか

図「無題」
　小学校の高学年や中学生になると、子どもも自分の世界ができて、親に秘密をもつようになります。性的な関心が強くなり、男の子などは成人向けの本やビデオを隠し持つことも少なくありません。でも、親に秘密をもつことは、成長の過程でどの子にもかならずでてくるもの。お母さんやお父さんにも覚えがあることではないでしょうか。うるさく問いつめたり、むりにせんさくするようなことはやめましょう。
　子どもをどこまで信用するかはむずかしいものですが、ようすをよくみていればなんとなくわかるものです。口はださなくても見守ることは忘れずに。

★高価なものをほしがる

図「無題」
　年齢が上がるにつれ、女の子はもちろん、男の子も外見を気にするようになります。これまで服装にはとんと無頓着だった子が、親が買ってきたシャツに文句をつけることもあります。自分の好みや主張がでてきたということで、これも成長の1つの表れです。
　でも気をつけたいのは、お金の使い方。高価なブランド品などがほしいとせがまれたときにどうするかは、ちょっと迷うところです。品質がよく、長く使えそうと思うなら買ってあげてもよいでしょう。しかし、あまり必要と思えない場合は、おこづかいをためて買うとか、誕生日まで待つとかして、がまんさせることも大事です。

★友だちづきあいが心配

　子どもが、親からみてよくないと思える子とつきあっているからと、頭ごなしにやめさせるのはよくありません。小学校生活も後半になると、子どもは子どもの感性で友だちを選び、友だちとの関係を大切にするようになります。そこへ親が「つきあうな」と口をだしては、反発をまねくだけです。
　とはいえ、その友だちがほんとうに悪いことをしているような子なら、友だちに影響されないかと心配になるのはむりもありません。そんなときに大事なのが、日ごろから親が「してはいけないこと」をきちんと教えているかどうかです。気が合うから友だちとしてつきあうけれど、同じことはしない、というけじめをわが子がもっていれば、子どもの友だちを大切に思う気持ちを尊重してあげてよいでしょう。