電磁波の影響(でんじはのえいきょう)

 電気が流れるとそこに電場(電力がおよぶ空間)と磁場(磁力がおよぶ空間)が起き、光速度の波が伝わります。それが電磁波です。ラジオ、テレビなどの電波、電子レンジなどのマイクロ波、赤外線、紫外線、X線はすべて電磁波で波長によって分類されています。 電磁波が問題視されるようになったのは、1979年、アメリカの研究者が「高圧送電線の近くに住む子どものがん発生率は、ほかの地域より2倍高い」と発表したことによります。その後、92年にスウェーデンの研究所が、高圧送電線の近くに住む子どもの、白血病になるリスクの高さを発表しました。
 以来、日常的に使うテレビや電子レンジ、テレビゲーム、携帯電話などからでる電磁波が、人体へおよぼす影響も心配されはじめました。
 実際は悪影響を立証できるほどのデータはまだありません。携帯電話からでる電磁波と脳腫瘍の因果関係についても、明確な答えはでていません。また、100万ボルトの高圧送電線のように電磁波の量が多いものになると、安全の保証はありません。

電磁波を遠ざけて自衛する


 ただ、疑いはある以上、不必要に電磁波を浴びないことが大切です。たとえば子どもにテレビゲームを長時間させない、携帯電話は長時間使用しない、耳からすこし離すなど、電磁波を遠ざける自衛策を考えます。

紫外線の害と対策


 アメリカで「子どものときに強い紫外線を浴びると遺伝子が傷つき、皮膚がんを起こす」と発表されてから、日本でも子どもの日光浴がひかえられるようになりました。とくに紫外線が引き起こす皮膚がんは、メラノーマという悪性度の高いものです。
 メラニン色素の多い有色人種は、白人にくらべ、紫外線による皮膚がんの発生率は低いのですが、有害な紫外線をカットしてくれるオゾン層の破壊がすすんでいる現代では、日本人の紫外線による皮膚がんもふえてきています。
 紫外線には皮膚がん以外にも、ひどい日焼けから水疱や発熱が起こる、しみ、そばかすができる、皮膚の老化が早まる、皮膚の免疫力が落ちる、目が角結膜炎を起こすなどの害があります。

衣服や帽子で遮光対策


 紫外線対策は、日差しの強い10時から14時ごろ戸外にでて長時間日光を浴びないことです。また、日差しが強いときに外出する場合は、帽子をかぶり、長袖を着たり、日焼け止めクリームを塗って、紫外線をカットするようにします。長袖シャツは1枚でも紫外線の90%を、帽子は目に入る紫外線までも、20〜30%カットするといいます。

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