遺糞(いふん)

どんな病気?


体に異常がないのに、4歳をすぎても大便をパンツの中にしたり、大便をしたまま歩くような状態です。

症状


4歳以上の子どもで、月に1回以上、大便で衣類を汚したり、床を汚し、それが3か月以上続きます。
 便をパンツの中にしても、自分で着替えることは少なく、多くが平気ですごし、親が気づいて着替えさせようとすると抵抗します。

原因


遺糞は3歳前後の男児で約7%、女児で約3%といわれます。
 便秘で肛門に裂傷があり、排便をがまんしているうちに遺糞になることがあります。また、親のはげしい叱責など、親子関係が原因で、親への心理的な抵抗から遺糞をくり返し、習慣になる場合もあります。なお排便の機能がととのうのは4歳ごろです。それまでは失敗することがあっても当然です。

治療


便秘などの場合は薬を用い、それ以外は、気まずくなりがちな親子関係を立て直します。すこしずつ排便方法を教えたり、遊戯療法などで子どもの心の抵抗を取り除きます(「遊戯療法」)。

家庭でのケア


しからず、あせらず、ようすをみながらトイレをうながします。

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