骨腫瘍(こつしゅよう)

どんな病気?

骨の組織に腫瘍ができます。骨肉腫とユーイング肉腫があり、どちらの症状も痛みからはじまります。

骨肉腫


症状


初期の段階では、走ったりとんだりしたあとに、膝の関節が痛みます。またボールを投げたりしたあとに、肩の関節が痛みます。痛みは安静にすると軽くなるので、多くの場合、スポーツによる痛みと考えがちです。
 病気がすすむと痛みがだんだん強くなり、安静時でも痛むようになります。患部がはれたり赤くなったり、関節の動きが悪くなって、歩くとき足を引きずることもあります。多くは、こういった症状が現れるころに受診するのです。そのころには最初の痛みが起こってからすでに2〜3か月たっています。
 病気の早期発見には、初期症状の痛みが1か月以上続くようなら受診して、腫瘍の有無を確かめることが大切です。

原因


骨の組織に腫瘍ができますが、原因は不明です。全身のすべての骨に発生し、膝の周辺、上腕骨に多くみられます。おもに10〜20歳で発病します。

治療


抗がん剤による化学療法が中心になりますが、骨肉種は進行が速く、すぐに肺に転移するので、手術で腫瘍を部分的に、あるいは全部除去します。化学療法などの進歩により、年々、治療成績がよくなっています。現在、5年生存率(5年たった時点での生存率)が60〜70%くらいです。

ユーイング肉腫


症状


骨肉腫とほぼ同じような症状がみられ、まず痛みではじまり、それがだんだん強くなります。肉腫ができた部分が熱をもった感じがするほか、発熱や白血球の増加など、炎症のような症状がみられることもあります。

原因


骨肉腫と同様、原因はわかっていません。骨盤や肋骨に多く発生します。とくに5〜15歳にみられます。

治療


まず、抗がん剤などによる化学療法が行われます。この腫瘍は、きわめて進行が速く、悪性度が高いので、まず化学療法で転移を防ぎ、それから手術で腫瘍を切除します。手術がむりな場合は、放射線治療が行われます。

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