氾濫する性の情報にふりまわされないで
性の情報は、私たちの身のまわりにあふれ、テレビ、ビデオ、雑誌、電話、チラシ、インターネットなどのあらゆる媒体を介して、目や耳に入り込んできます。その多くが商業主義的な発想からつくられたもので、アダルト女優のオーバーな演技や、危険なセックスの映像など、セックスに対して誤った認識を持ちかねないものばかりです。
このような誤った性の情報をうのみにしてしまったばかりに、のぞまない妊娠や性感染症に感染したり、犯罪に巻き込まれるといった悲劇を生むこともあります。そして、悲しくてつらい思いをするのは、多くの場合女性です。
とくに、思春期のころにゆがんだ性知識を得てしまうと、成人になっても性のことで悩んだり、結婚後の性生活がうまくいかないなど、さまざまな問題を引き起こします。氾濫する性情報は金もうけのための人為的なもの。本当にいいセックスとは、お互いの愛情を確かめ合うためにあるものだということを忘れないでください。
女性にもある性衝動
過去に、「性は男性主導」という考え方が根強くあったせいか、男性のなかにはいまだに「女性には性欲がない」という誤った考えを持つ人がいます。
しかし女性にも性欲はあります。それは男性が視覚や聴覚をとおして性欲を感じるのに対し、女性の多くは、スキンシップをしながら少しずつ性欲が高まっていくというゆるやかなものです。
また、女性は、月経の前後や排卵日前後など、性欲が高まる時期があるのに対して、男性にそういった周期はありません。これらは、男女のホルモンのちがいなど、生理学的な差によるものです。「セックスがしたい」と思うことをはずかしいと思う女性もいますが、これはごく自然なことなのです。
オーガズムとマスターベーション
オーガズムとは、性的な感情が起こって興奮が高まり、その状態でさらに性的な刺激を受けつづけ、快感がピークに達した状態のことです。男性は射精と同時にオーガズムを感じるのに対して、女性は、クリトリスで感じることが多いようです。ただし敏感な部分であるため、刺激のしかたによっては、ただ痛いだけということもあります。
女性のマスターベーションは、自分でクリトリスなどの性器を刺激してオーガズムを得ることですが、女性にも性欲はあるのですから、これも自然な行為。はずかしいことではありません。
世代で異なる性への意識
女性の「性」に対する意識は、思春期から老年期まで、生涯を通して大きく変化します。思春期の女の子は、性に対する興味がふくらみ、キスやペッティング、セックスという行為そのものに興味がわく時期です。また、この時期は男の子の性欲がピークを迎えます。
女の子は「性欲」というよりも、「好きな男の子に嫌われたくない」などの理由から、受け身としてセックスを体験するケースが少なくありません。
20歳代からの成熟期に入ると、時間をかけ、セックスそのものを楽しみながら、愛情を深めていくようになります。また結婚して、子どもがほしいと思うようになると、子どもをつくるためのセックスも考えるようになります。
更年期から高齢期にかけては、セックスを「癒し」ととらえることも多くなり、なかには手を握る、抱き合うなどのスキンシップだけでも、満足できるようになるカップルもふえてきます。
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