不育症でも子どもは得られない(ふいくしょうでもこどもはえられない)

 「妊娠はするけれど流産してしまう」状態を、3回以上くり返すことを「不育症」といいます。「習慣性流産」ともいい、不妊症とはちがいますが、子どもを得られない点では同様です。
 不育症の5~7%は、夫婦のどちらかに染色体異常があって起こるといわれています。男性の染色体異常は不妊の原因の一つですが、受精しても淘汰されることが多いと考えられます。
 ほかに、夫婦間でHLAという白血球の抗原が似ていると、妻のからだが胎児を異物として反応し、流産することもあります。
 流産をくり返すようなら、夫婦ともに検査を受けましょう。
 HLAが夫婦で似ている場合は、夫の血液からリンパ球を取り出して妻に注射する治療法があります。染色体異常の場合は治療法はありませんが、遺伝子相談(遺伝性疾患と遺伝カウンセリング)をするなどの方法があります。

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