破傷風(はしょうふう)

どんな病気?


 土や泥がついて汚れた傷口から破傷風菌が侵入して増殖し、4日~数週間後に毒素を産生して、けいれんなどの症状が現れる病気です。

原因


 海外で衛生状態の悪い地域、海や山などで深い刺し傷をつくり、そこに土や泥などがつくと、体内に菌が侵入して破傷風を起こすことがあります。

症状


 初期は、首筋が張る、ものをかむと疲れる、全身倦怠感などが現れます。乳児の場合はミルクを飲まなくなります。この時期に治療をすれば、回復することが多いのですが、進行すると、開口障害(口があかない)、嚥下困難(飲食物を飲み込みにくい)、けいれん(からだが弓のようにそる)などの症状が現れて、生命が危険になります。

治療


 安静にし、傷の洗浄、消毒、損傷部位の除去を行い、毒素を中和する抗毒素血清を注射します。また、人工呼吸や気管内挿管などで呼吸困難を防止します。筋弛緩剤や抗けいれん剤など、症状に対する治療も行われます。

あなたへのひとこと


 破傷風の予防接種は、ふつう、乳幼児期に接種します。成人すると、抗体の効果が低下してくるため、海外旅行で破傷風が起こる危険のある地域へいく人は、トキソイドを接種しましょう。
 傷口に泥がついているときには、傷を開放するような形で、水道水などの流水でよく洗浄し、消毒をしましょう。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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