外反母趾(がいはんぼし)

足の親指が変形する病気


 外反母趾は、足の親指(第1趾)のつけ根の関節部分で指が外側に向かって変形してくる病気で、親指のつけ根が「く」の字のようになります。外反母趾は、足の裏側の横アーチが浅い人、隣の指よりも親指のほうが長い人に多く、かかとが高い靴や、つま先のとがったきゅうくつな靴、足に合わない靴を、長年、長時間はく生活が外反母趾の原因とされています。

腰痛や膝の変形の原因にもなる


 外反母趾になると、かならず痛みが起こるというわけではありませんが、関節の動きをなめらかにする滑液包という部位が靴などで圧迫されると、腫れや痛みが起こってきます。
 ひどくなると、親指が隣の第2趾と重なったり、第2趾、第3趾のつけ根の関節部分の足裏に、たこ(胼胝)ができて痛むようになります。
 さらに、痛みをかばう歩き方をすることで、筋肉のバランスがくずれて、腰痛や膝の変形(変形性膝関節症)が起こってくることもあります。

正しい靴選びと足指の運動を


 痛みがあれば鎮痛剤の飲み薬や貼り薬を使い、進行を防ぐために、手づくりの矯正具や足底板を入れたり、変形防止のための運動を行います。変形が強いと手術が必要なこともあります。ハイヒールは、体重が過度に足先にかかり、足裏のアーチ機能保持のためによくありません。スニーカーなどをはき、場所や目的に応じてはき替えるようにしましょう。


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