そのほかの腹膜の病気(そのほかのふくまくのびょうき)


腹膜中皮腫


 腹膜のうち、腹壁をおおっている膜(壁側腹膜)に発生する良性腫瘍の一種です。はじめのころは症状がないことが多く、あってもおなかが張ったり、重苦しく感じる程度です。しだいに腹水がたまりはじめ、受診するというケースが多いようです。
 手術で腫瘍を取り除くことはむずかしく、腹水を取り除いて腹圧を下げ、おなかの張った感じや重苦しさなど、苦痛となる症状をやわらげるのが治療の中心です。


腹膜偽性粘液腫(腹膜仮性粘液腫)


 粘液のようなベトベトした物質をつくる腫瘍が腹膜に発生します。この物質が徐々に腹腔内にたまり、やがて充満していく病気です。
 最初は自覚症状がないのがふつうです。腫瘍がかなり大きくなってから、おなかの張り、全身のだるさ、食欲不振などの症状が現れます。腹水がたまったころに受診して発見されることが多いようです。
 開腹して腫瘍を摘出する手術を行うのが根本治療になりますが、切除がむずかしい場合が少なくありません。ただ、腫瘍は良性で、生命にかかわることはありません。

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