胃の病気とピロリ菌(いのびょうきとぴろりきん)

 胃の中のヘリコバクター・ピロリという細菌(以下ピロリ菌)が、胃炎や胃・十二指腸潰瘍(消化性潰瘍(胃潰瘍・十二指腸潰瘍))などの胃の病気を引き起こすことが確かめられています。ピロリ菌は、胃液中の塩酸に直接ふれず、胃粘膜をおおっている粘液の下に生息し、一度感染すると一生、胃の中にいつきます。これまでのところ、感染経路などはわかっていません。
 ピロリ菌がいると、ふつうは潰瘍などを起こさせない程度の軽いストレス、暴飲暴食でも、ただれたり、出血したり大きな潰瘍をつくることがあります。またピロリ菌が少しずつ胃粘膜を破壊していき、そこからがんが発生する可能性もあると考えられています。
 実際、ピロリ菌の感染の多い日本人では胃がんが多く、感染の非常に少ないアメリカ人では胃がんの発生が少ないのです。
 ピロリ菌の除菌には、プロトンポンプ阻害剤(PPI)と抗生物質の組み合わせで治療します。くわしくは専門医に相談を。

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