慢性胃炎(まんせいいえん)

どんな病気?


 内視鏡で胃の中を見たとき、おもに胃粘膜の慢性的な炎症と胃腺(胃液を分泌する腺)の萎縮がみられる状態で三つのタイプがあります。

●表層性胃炎


 胃の粘膜表面に帯状、斑状の赤い炎症がみられます。

●萎縮性胃炎


 胃の粘膜が萎縮し、粘膜の組織が徐々に破壊されていくもので、慢性胃炎でもっとも多くみられます。胃液の分泌が悪くなるので、食べ物の消化や、食べ物についている細菌の浄化作用が十分にできなくなります。

●肥厚性胃炎


 胃粘膜の筋肉が緊張して、そのために、厚くかたくなった状態で、胃液の分泌が多くなります。胃酸過多症と同じような症状がみられます。

原因


 暴飲暴食やアルコールなどの慢性の刺激や、加齢にともなう胃粘膜の変化などが原因といわれていますが、確かなことはまだ不明です。

症状


 多くは症状がないのですが、なかには上腹部痛、不快感、おなかが張った感じ、胸やけ、吐き気、嘔吐などの症状に悩まされる人もいます。

治療


 なかなか症状がとれない場合は、鎮痛剤などを服用します。

あなたへのひとこと


 ストレスを減らし、規則正しい生活を送ります。がんが発生することもあるので、定期的な内視鏡検査が必要です。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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