巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)

どんな病気?


 ビタミンB12、あるいは葉酸が欠乏すると、通常よりも大きい赤血球が現れます。この大きな赤血球は死滅することが多く、結果的に正常な赤血球が不足して貧血になります。

症状


 貧血の一般症状のほかに、ビタミンB12の欠乏では舌がピリピリしたり、下肢の感覚が鈍くなったりします。

原因


 胃を切除すると、ビタミンB12の吸収を助ける成分(内因子)の分泌量が減少して吸収障害を起こすほか、なんらかの理由で内因子に対する抗体ができても同じことが起こります。
 また、妊娠すると、ビタミンB12の消費がふえ、結果的に欠乏が生じます。葉酸は、飲酒ばかりできちんとした食事をしないと欠乏しやすくなります。

治療


 ビタミンB12の注射、葉酸の内服によって貧血自体は1か月ほどで治ります。胃を切除した人などの場合は、生涯治療をつづける必要があります。

あなたへのひとこと


 胃を切除すると5~7年後にビタミンB12の吸収障害が起こりやすくなります。ビタミンB12は備蓄量が多く、不足状態になるのは年月がたってからです。

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