溶血性貧血(ようけつせいひんけつ)

どんな病気?


 多量の赤血球がからだの中でこわれてしまう(溶血)病気です。

症状


 貧血の一般症状が起こります。赤血球に含まれるヘモグロビン(血色素)が代謝されて黄疸が起こったり、茶褐色の尿が出たり、脾臓が腫れ、発熱や腹痛が起こることもあります。

原因


 先天性と後天性があり、先天性の場合は、生まれつき赤血球に異常があるために起こります。後天性の場合は、赤血球そのものには問題はありません。自分自身の赤血球を異物とみなす抗体ができてしまい、この抗体が赤血球を攻撃する自己免疫現象など、さまざまな原因によって起こります。

治療


 先天性の遺伝性球状赤血球症の場合は、手術で脾臓を摘出。後天性の自己免疫性溶血性貧血の場合は、副腎皮質ホルモンや免疫抑制剤を使います。

あなたへのひとこと


 後天性の自己免疫性溶血性貧血は、かぜがきっかけになったり、薬の副作用で起こることがあるので要注意です。貧血症状に加えて、黄疸がみられるときは、溶血性貧血を疑います。

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