卵巣嚢腫の茎捻転に注意(らんそうのうしゅのけいねんてんにちゅうい)

 卵巣嚢腫のために大きくなった卵巣は、なんらかのきっかけで、卵巣が根元からくるりとねじれてしまうことがあります。これが茎捻転です。
 茎捻転が起こると、卵巣の根元がねじれるために、卵巣にうっ血が起こり、はげしい下腹部痛や嘔吐、吐き気がして、ときには意識不明などのショック症状を起こすこともあります。こんな症状が現れたときには、ただちに救急車を呼んでください。時間がたつと、卵巣へ血液が流れなくなり、その部分から腐ってしまいます(壊死)。
 茎捻転を起こしたら、腫瘍の種類や大きさにかかわらず、緊急手術を行います。多くは、茎捻転を起こした卵巣を全摘することになります。
 卵巣嚢腫が4~5cmを超えると茎捻転を起こしやすくなります。嚢腫の大きさによっては、手術を検討したほうがよい場合もあります。

ベビカムは、赤ちゃんが欲しいと思っている人、妊娠している人、子育てをしている人、そしてその家族など、妊娠・出産・育児に関して、少しでも不安や悩みをお持ちの方々のお役に立ちたいと考えています。
本サイトは、妊娠・出産・育児に関して、少しでも皆さまの参考となる情報の提供を目的としています。

掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

関連するキーワード

卵巣 卵巣嚢腫 茎捻転 ねじれ うっ血 下腹部痛 腹痛 おなかが痛い 嘔吐 吐き気 気持ち悪い 意識不明 ショック症状 壊死 手術 卵巣摘出
ベビカム医学大辞典
powerd by babycome