子宮内膜症の治療法のいろいろ(しきゅうないまくしょうのちりょうほうのいろいろ)

◆薬物による治療


●鎮痛剤


治療法
 月経時のつらい症状を、鎮痛剤を内服して緩和する。
メリット
 月経痛を一時的に緩和。手軽に使える。
デメリット
 症状によっては薬が効かないこともある。

●漢方薬


治療法
 漢方薬でからだの血のめぐりを改善し、症状を軽減。
メリット
 症状緩和。からだ全体の調子もととのう。
デメリット
 症状によっては薬が効かないこともある。

●低用量ピル(ホルモン療法)


治療法
 ピルを服用することで排卵を止め、症状を軽減する。
メリット
 症状の軽減。薬を内服するだけなので手軽。
デメリット
 血栓や吐き気などの副作用がある。保険がきかない。妊娠したい人には不向き。

●GnHRアゴニスト(ホルモン療法)


治療法
 脳に作用する人工合成ホルモンを、注射や点鼻スプレー、皮下に埋め込んで、女性ホルモンの分泌を抑えて、症状を軽くする。
メリット
 症状の改善。注射タイプや埋め込みタイプでは、通院の回数が少なくてすむ。
デメリット
 ほてりやのぼせ、骨量低下などの副作用がある。長期間の使用はできない。

●ダナゾール(ホルモン療法)


治療法
 脳に作用する人工合成ホルモンを注射、または点鼻スプレーし、女性ホルモンの分泌を抑えて、症状を軽くする。
メリット
 症状の改善効果は高い。
デメリット
 体重増加などのほか、声が太くなる、体毛が濃くなるなどの男性化現象の副作用がある。

◆手術による治療


●保存的手術(開腹・腹腔鏡下手術)


治療法
 病巣部を凝固したり、蒸気で散らす、癒着をはがすなどの処置を行う。
メリット
 症状はよくなる。以前より、妊娠がしやすくなることもある。
デメリット
 入院が必要になる。再発の可能性がある。

●準根治手術(開腹手術)


治療法
 卵巣の一部は残して、子宮を全摘出する。
メリット
 症状はなくなる。女性ホルモンが分泌されるので、術後の更年期症状を防げる。
デメリット
 入院が必要になる。女性ホルモンが分泌される以上、再発の可能性が残る。

●根治手術(開腹手術)


治療法
 子宮、卵巣、卵管などをすべて摘出して、病巣そのものを取り除く。
メリット
 症状はなくなる。再発の心配もない。
デメリット
 入院が必要。妊娠がのぞめない。のぼせやほてりなど更年期症状がでることも。

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