早発閉経・晩発閉経(そうはつへいけいばんぱつへいけい)

注意したい年代


30代、40代、50代。

どんな病気?


 閉経とは、卵巣機能の停止によって月経が永久的に停止することです。一般的に43~55歳のあいだに閉経しますが、43歳未満で1年以上月経がない場合を早発閉経といい、55歳以降も月経がつづく場合を晩発閉経といいます。

症状


 早発閉経では卵巣機能が停止してしまうため、妊娠能力がなくなります。また、のぼせや動悸、イライラなど更年期障害の症状が起こることがあります。卵胞ホルモン(エストロゲン)が減少することにより、腟が萎縮してセックスのときに痛みを感じたり、骨代謝異常が起こりやすくなって骨粗鬆症も早くすすみます。
 晩発閉経では子宮筋腫がみられるケースが比較的多いですが、こうした病気が原因でなければ、特別な症状はありません。

原因


 早発閉経には原因不明のものが多く、そのほかに遺伝的要因によるもの、放射線治療や抗がん剤により卵胞が破壊されて起こるものなど、さまざまな原因があります。また、外科手術で卵巣や子宮を摘出した場合も早発閉経になります。
 晩発閉経は、子宮筋腫などの病気や遺伝的要因が原因と考えられます。

治療


 早発閉経の治療としては、卵胞ホルモン剤や黄体ホルモン剤で、人工的に月経を起こすホルモン補充療法(更年期障害の治療法のいろいろ)が行われます。
 晩発閉経では、原因となる病気がある場合はそれに応じた治療をしますが、病気がなければ治療は行いません。

あなたへのひとこと


 早発閉経の場合、ホルモン補充療法を行えば不快な症状はおさまり、性生活もスムーズに行うことができます。また、骨粗鬆症の予防にもなります。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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