過少月経・過短月経(かしょうげっけいかたんげっけい)

注意したい年代


10代、40代。

どんな病気?


 月経の出血量が、正常範囲にくらべて極端に少ないことを過少月経といい、1~2日ほどの短い日数で出血が終了する過短月経をともなっています。

症状


 ナプキンがほとんど必要ない程度の出血量しかなく、多くの場合、月経が1~2日で終わります。

原因


 10歳代の若い女性では、無排卵によって過少・過短月経になるケースが多くみられます。性腺刺激ホルモンがうまく分泌されず、卵胞が成熟しないうちにしぼみ、子宮内膜が十分に増殖する前にはがれ落ちてしまうため、出血量が少なくなるのです。
 成熟した女性でも、精神的なストレスや無理なダイエットなどによってホルモンのバランスが乱れ、卵巣のホルモン分泌機能が低下すると無排卵性の過少・過短月経が起こります。
 また、子宮の発育が生まれつき悪かったり、人工妊娠中絶をくり返し行ったために子宮内膜が癒着を起こし、子宮内膜の表面積が少なくなって過少・過短月経となる場合もあります。

治療


 10歳代の過少・過短月経は異常とはいえず、そのままようすをみます。成熟した女性で無排卵の場合は卵胞ホルモン剤や黄体ホルモン剤によるホルモン療法を行います。

あなたへのひとこと


 成熟した女性で無排卵性過少月経の場合、放置すると無月経に移行することがあります。基礎体温(基礎体温と妊娠のしくみ)をつけて、無排卵が3か月以上つづく場合は、治療を受けましょう。
 また、「もともと過少月経ぎみだが排卵はある」という人は、妊娠にともなう少量の出血を月経と勘違いして見落とすことがあります。少しでも妊娠が疑われる場合には、婦人科の診察を受けてください。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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