体外受精しか方法がないのでしょうか
妊活・妊娠前の相談
Q1261:体外受精しか方法がないのでしょうか
結婚後2年たっても妊娠しないため、病院で検査をしてもらいました。卵管造影検査の結果、「卵管が詰まっている」と言われ、体外受精を勧められました。先生のお話、またネットでの情報などで、こういうケースでは、体外受精以外妊娠が難しいらしいということが分かり、とてもショックを受けています。体外受精での妊娠の確率は、どのくらいあるのでしょうか。費用もからだへの負担もとても心配です。本当に体外受精以外の方法はないのでしょうか?また、同じような境遇で体外受精された方、それ以外の方法を試みた方など、お話を聞かせてください。 2016-06-27 15:09

現在の日本では卵管閉塞の方に卵管を開通させる保険適応の手術「卵管鏡下卵管形成術(FT)」があります。
まずは、この手術を受けられることをお勧めいたします。手術してもなお妊娠に至らなければ、体外受精を選択します。しかし、この手術は特殊な技術が必要なため、実施している施設が極めて少なく、手術の意義をご存じない医師も少なくありません。このような場合には、手術の話をしない、あるいは手術を勧めない場合があります。体外受精での妊娠率は1回30%程度と最も高いですが、手術の場合は毎月チャンスがあり累積で30%程度あります。
また、治療に対する夫婦の温度差、周囲からのプレッシャーといった「不妊症の心のケア」にも取り組み、さまざまなメディアで取り上げられている。
まずは、この手術を受けられることをお勧めいたします。手術してもなお妊娠に至らなければ、体外受精を選択します。しかし、この手術は特殊な技術が必要なため、実施している施設が極めて少なく、手術の意義をご存じない医師も少なくありません。このような場合には、手術の話をしない、あるいは手術を勧めない場合があります。体外受精での妊娠率は1回30%程度と最も高いですが、手術の場合は毎月チャンスがあり累積で30%程度あります。
先生のプロフィール
慶應義塾大学医学部卒業後、アメリカインディアナ州メソジスト病院生殖移植免疫センター研究員、東海大学医学部産婦人科准教授などを歴任し、2013年に「男性と女性を同時に診療する」コンセプトで設立した不妊センター、リプロダクションクリニック大阪院長に就任。1人でも多くの方が子どもを抱けることを目指して尽力している。また、治療に対する夫婦の温度差、周囲からのプレッシャーといった「不妊症の心のケア」にも取り組み、さまざまなメディアで取り上げられている。
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