
Q.妊娠中のアトピー治療薬の使用は?
現在妊娠10週目です。昔からアトピーで、太ももの裏側やお尻のあたりがとてもかゆくなる時があります。しばらく症状が落ち着いていたのですが、 妊娠してからまたかゆくなりだし、以前皮膚科で処方されたステロイドの塗り薬(アンテベート、アルメタ)や、保湿剤(ヒルドイドなど)を使用してもいいのでしょうか? また、お尻の内側などもステロイドを塗っても大丈夫なのでしょうか? もし、ステロイドの塗り薬を太ももの裏(両足とも)、おしり全体に塗って、おなかの中の赤ちゃんに悪い影響がないか心配しています。
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やはりそれが,アトピー性皮膚炎なのかどうかの診断は必要ではないでしょうか? 皮膚の変化は,最初アトピー性皮膚炎で始まっても、慢性化して病像が変わることがあり、そうすると処置法が変わります。
私は産婦人科医ですが、妊娠中は皮膚に症状がでやすいため、初期治療はやりますが、治り難い時は皮膚科専門医に診てもらいます。
以前貰った薬とは,いつ頃のものですか? 使用期限があるのではないですか? アンテベート、アルメタはどのように使い分けるという指示だったのでしょうか?
妊娠中は、副じん皮質のコルチゾール(いわゆる副腎皮質ホルモン)の分泌は増加し、妊娠していない時の2~3倍になっています。しかし大部分はグロブリンというタンパク質と結合していて、遊離型のホルモンは10%くらいなのですが、遊離型コルチゾールも増加しているので免疫系の関係する膠原病や喘息、アトピーなどは影響を受けますが、増悪、普遍、軽快は一様ではありません。
また軟膏は皮膚からの吸収は、内服ほどではないし、元々コルチゾールは妊娠中には少量とはいえ増加しているので、あまり心配はいりません。大量にあるいは長期間使うなど使い方の注意が必要です。ですから専門医の指導を受ける必要があるのです。
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▼ 堀口 貞夫先生のプロフィール
元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。
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