
Q.妊娠初期の歯科治療。レントゲンや麻酔は大丈夫ですか?
妊娠前から歯の治療で通院していたのですが、妊娠していることがわかりました。まだ治療が終わっていないのですが、麻酔やレントゲンがおなかの赤ちゃんに与える影響が心配です。このまま治療を続けていいのでしょうか?
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受精卵が薬物などの影響をいちばん受けやすいのは、妊娠5週の始めから妊娠7週の終わりまでの23日間です。できれば妊娠12週迄は避けたいところです。この時期は1個の受精卵が、細胞分裂を繰り返して、いろいろな器官(手や足の指、目や鼻、心臓や肺や消化器、肝臓や腎臓など)の基を創っている時期です。薬物がその基になる細胞を壊してしまうと、創るはずの器官ができなかったり、でき損なったりします。それでこの時期が「影響をいちばん受けやすい時期=臨界期」という訳です。
しかしどの薬でも、基になる細胞を壊してしまう訳ではありません。それぞれの薬が持っている作用(薬理作用)は違うので、影響のあるもの、ないものがあるのです。普通に使われている薬物は、影響のないものが多いのですが、妊娠中に使ってはいけないものは、わかっていますので、それを避ければいいのです。
レントゲンの影響する時期は、「どの時期でも」なのですが、歯科の検査で使うレントゲンの線量は少ないので影響ないと考えて差し支えありません。念のためにレントゲン防御のエプロンを掛けて検査をするといいですね。
そして、さらに妊娠中の治療の基本的な考え方は、「今、治療しないと、妊婦さんにすごく悪い影響があるかどうか」を考えることです。こんなことにならないように、普段からの注意も大切なのです。
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▼ 堀口 貞夫先生のプロフィール
元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。
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