Q.妊娠4週〜5週の薬の服用について
妊娠初期の大事な時期に禁忌薬を飲んでしまいました。
4週から5週の頃、まだ妊娠に気づいておらずカンジタ治療薬のフルコナゾール100mgを10日間服用してしまいました。
ネットで調べると胎児危険度分類Cで、先天性の奇
形などを引き起こすとかいており不安になっています。
もう臨月で産むしかないのですが、奇形児が生まれる確率を教えてください。
また、この薬を飲んだことで知的障害や発達障害など引き起こす可能性はありますか?
ご回答よろしくお願い致します。
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ネットの記事には「催奇性を疑う症例報告があるので…」と書かれています。これは、報告された「異常症例がこのフルコナゾールによるものである」と確証があるわけではないということです。
ですからカンジダ感染症があって、投薬の適応があっても、投与を避けて別の治療法を選択した方がいいという意味です。確率を計算するほどの症例の蓄積はないということ。ましてや、これを使用したから、知的障害を起こすとか発達障害になるということはわかっていない(証拠はない)のです。
そもそも「妊娠中の人1000人に〇〇という薬を使ったら18人(1.8%)に発達障害が見つかった」などという実験をするわけにはいきません。正確な確率は出せないのです。ですから、動物実験の結果や、たまたま丸々という薬を飲んでしまった人を記録しておいて、そのような記録を集めて判断するほかありません。
そのような薬やアルコールを飲んだり、タバコを吸ったりしていない人でも、お子さんに知的障害があって生まれてくる場合もあります。〇〇を飲んだから中絶して、次の妊娠に期待するというものではないことはおわかりになりますね。
妊娠と薬情報センター(国立成育医療研究センター内)
https://www.ncchd.go.jp/kusuri/
「妊娠と薬情報センター」は、妊娠・授乳中の服薬に関する情報機関で、専門の医師・薬剤師が個別に相談に応じています。ネットの情報だけで不安にならずに、専門機関を利用したり、かかりつけの専門医に相談するとよいと思います。「妊娠と薬情報センター」には、ホームページにも詳しい情報が記載されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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▼ 堀口 貞夫先生のプロフィール
元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。
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