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即位礼正殿の儀の行われる10月22日は祝日!学校・会社も休みになる?

即位礼正殿の儀(読み方:そくいれいせいでんのぎ)の行われる2019年10月22日は祝日です。しかし、カレンダーが黒字表記のため「休みになるの?」と不安な人も多いよう。儀式の時間や「即位礼正殿の儀はなぜ10月22日なの?」などの疑問をまとめて解決します!

2019-10-16更新

即位礼正殿の儀

即位礼正殿の儀の行われる2019年10月22日は祝日に!

皆さんは2019年10月22日が今年限りの休日(国民の祝日)になることを知っていますか?

10月22日は「即位礼正殿の儀(読み方:そくいれいせいでんのぎ)」が行われる日。2018年12月14日に公布された「天皇の即位の日及び即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律(平成30年法律第99号)」において、「天皇の即位の日及び即位礼正殿の儀の行われる日は、休日とする」と定められています。

内閣府の「国民の祝日について」のページに掲載されている法律概要資料によると、祝日にする目的は「天皇の即位に際し、国民こぞって祝意を表するため」とのこと。これまで同じように法律により1年限りの祝日が制定された例としては、以下のようなものがあります。

・昭和34年4月10日:皇太子明仁親王の結婚の儀の行われる日を休日とする法律
・平成元年2月24日:昭和天皇の大喪の礼の行われる日を休日とする法律
・平成2年11月12日:即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律
・平成5年6月9日:皇太子徳仁親王の結婚の儀の行われる日を休日とする法律

祝日でもカレンダーは黒字…!? 本当に10月22日は休み?

即位礼正殿の儀の行われる2019年10月22日が祝日になることは、2018年12月14日に発表されましたが、カレンダーの製作はそれより前であるため、多くのカレンダーでは10月22日は祝日を示す赤字ではなく、平日を示す黒字のままのよう…。そのためSNSなどでは「10月22日が祝日だと最近知った!」「会社や学校は休みになるのか?」といった投稿も散見されます。

10月22日は法律で定められた祝日なので、基本的に学校は休みになります。ただし、社会人の場合は「暦通り休み」という会社以外にも、「土日休みだが祝日は出勤」「もともと平日休み」という会社もあるため、10月22日が休みになるかどうかは会社次第となります。

なお、法律により休日になる日は、法令における休日の規定が適用されるため、10月22日は国・地方公共団体・銀行などは休みになるそうです。

改元は5月1日なのに、即位礼正殿の儀はなぜ10月22日?

そもそも、即位礼正殿の儀はなぜ10月22日に行われるのでしょうか? 即位に関連する儀式の内容とこれまでの経過をおさらいしておきましょう。

皇位を継承に関連する一連の儀式は「即位の礼」と呼ばれ、「剣璽等承継の儀」、「即位後朝見の儀」、「即位礼正殿の儀」、「祝賀御列の儀」、「饗宴の儀」の5つの儀式から構成されています。

2019年5月1日に行われた「剣璽等継承の儀(けんじとうけいしょうのぎ)」は、天皇が皇位を継承された証として、剣璽・御璽・国璽を承継される儀式。それに続いて、内閣総理大臣など、国民の代表者と会う「即位後朝見の儀」が行われました。

その後、上皇ご夫妻による退位に伴う一連の儀式や、即位礼正殿の儀の開始時間・内容の調整などが進められ、いよいよ10月22日〜10月31日の期間に残る「即位の礼」(即位礼正殿の儀・祝賀御列の儀・饗宴の儀)が行われます。

※2019/10/17追記:台風19号の被害を考慮し、パレードは11月10日に延期

即位には「三種の神器の継承」と「大嘗祭」が重要!

これら「即位の礼」とは別に、皇位継承に際して行う重要な祭祀に「大嘗祭(だいじょうさい)」があります。11月14日〜15日に行われる「大嘗宮の儀(だいじょうきゅうのぎ)」は、その中でももっとも重要なもので、新天皇がその年にとれた穀物を神々に供えて、国民の安寧と五穀豊穣を祈る儀式です。三種の神器の継承と大嘗祭を経てやっと、天皇は天皇たる資格を得ると考えられています。

即位後は「即位の礼」と「大嘗祭」のための準備期間が必要であること、また大嘗祭前に即位をお披露目する必要があるため、即位礼正殿の儀は10月に行われるよう。なお、平成天皇の「即位礼正殿の儀」は「大嘗宮の儀」の10日前に行われましたが、ご負担を軽減するために今回は「大嘗宮の儀」と少し日程を離したそうです。

10月22日を選んだ理由として、日本初開催となるラグビー・ワールドカップ(W杯)との日程調整や、平安京遷都の日であることなども指摘されていますが、宮内庁から公式な見解は示されていません。

即位礼正殿の儀は何時から?パレードは11月10日へ延期が決定

10月22日に行われる「即位礼正殿の儀」は、天皇陛下の御即位を国内外の代表がお祝いする儀式で、海外の元首など、国内外から約2,500人の参列者が訪れる予定です。

即位礼正殿の儀は、宮中の「正殿松の間」で行われます。13時に天皇陛下がお出ましになり「高御座(たかみくら)」にお昇りになります。続いて皇后陛下がお出ましになり「御帳台(みちょうだい)」にお昇りになり、参列者敬礼→天皇陛下のおことば→内閣総理大臣による寿詞(よごと)・万歳三唱→13時30分頃天皇陛下・皇后陛下のご退出という流れで進行します。

なお、即位礼正殿の儀の終了後には、天皇皇后両陛下のパレード「祝賀御列の儀(しゅくがおんれつのぎ)」も行われる予定でしたが、台風19号の甚大な被害を考慮し、パレードは11月10日(日)に延期されることになりました。即位礼正殿の儀は、各国から王族や大統領などの要人を招待しているため、予定通り行われ、夜には祝宴「饗宴(きょうえん)の儀」が開催される予定です(祝宴は別日含め4回開催)。

即位礼正殿の儀のようすは、政府インターネットテレビなどでライブ中継される予定です。普段は目にすることができない儀式のようすをお子さんと一緒に見ながら「改元」や「天皇とはどんな存在か」など、わかりやすく説明できると良いですね。

合わせて読みたい
■政府広報オンライン
天皇陛下の「即位の礼」に関するお知らせ
■内閣府
国民の祝日について
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