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楽しい入浴タイムに起こる様々な事故。乳幼児のいる家庭ではどんなことに気を付ければよいのでしょうか。
カプセル入りスポンジ玩具が女の子の膣に
消費者庁では「入浴中、保護者の知らない間に当該玩具が4歳女児の腟に入り、不調が続いたものの医療機関で原因の特定に約4カ月、当該玩具の摘出までに更に約1カ月と時間を要した」という重大事故があったとして注意を呼び掛けています。
▼100円ショップなどで売られている
玩具は、ゼラチンでできた小さなカプセルの中にスポンジが圧縮されて入っているもの。水やぬるま湯にカプセルをつけるとゼラチンが溶けて、かわいい形をしたカラフルなスポンジが出てきます。
▼裸だからこそ注意を
今回の事故は女の子によるものでしたが、入浴中なら肛門から体内に入る危険もあるので、同様に男の子も気を付けなければなりません。
▼誤飲の危険も
溶ける前の玩具の大きさは、医薬品のカプセルと同じくらい小さいもの。誤って飲み込んでしまうことも考えられますし、子どもならふざけて鼻や耳に入れてしまうかもしれません。
このような玩具で遊ばせるときは、必ず大人が見守るようにしましょう。
自宅の浴槽での溺れ
お風呂でいちばん気を付けなければいけないのは、「子どもの溺れ」です。
東京消防庁によれば、0歳・1歳・2歳・3〜5歳の子どもが溺れた場所の第1位は、いずれも自宅の浴槽となっています(参考/東京消防庁 STOP!子どもの「おぼれ」 年齢別のおぼれる事故の発生場所/平成29年中)。
▼「短時間目を離す」は、とても危険
下記に事故の例を挙げますので、他人ごとと思わずに「我が家でも同じことが起こるかも」と考えて、入浴方法を再チェックしてみてください。(参考/東京消防庁 STOP!子どもの「おぼれ」)
・絶対に1人にしないで!
「2人の子どもを入浴させた後に1人の子どもを浴室から出し体を拭いていた。その後、浴室を確認するともう1人の2歳の子どもが浴槽内で仰向けで沈んでいた。(程度:軽症)」
・湯船での居眠りは厳禁!
「入浴時間が長かったため家族が浴室を見に行くと、一緒に入っていた親が寝ており、6カ月の子どもの顔が浴槽内に浸っていた。(程度:軽症)」
▼子どもから目を離すのはルール違反
ママやパパにとって、子どもと一緒にお風呂に入るのは楽しいものですが、あわただしい時間でもあります。
・ちょっとだけでも目を離すのは危険
・兄姉に見守りを任せない。大人が見守る。
というルールを守りましょう。
首掛け式の乳幼児用浮き輪は便利ではありますが、溺水事故が起こっていますから使い方には十分注意しましょう。
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