
「子どもにあげるときに注意したい食べ物」について、確認しておきましょう。
2月は節分。豆類を食べてしまう危険とは?
▼豆類、ナッツ類
豆類やナッツ類が、気道(気管や気管支、肺など)に入ってしまうと窒息する危険があります。豆類は気管支の中で水分を吸収して大きくなり,気管支をふさいでしまうからです。遊びながら食べていて、転んだりつまずいたりして、気道に入ってしまうこともあるので、子どもには食事のマナーを守るように教えてあげてください。
▼ピーナッツ
ピーナッツは、誤嚥すると、肺炎や呼吸困難を招く可能性があります。時間がたってから症状が出ることもあるので、喉に詰まらせたら必ず病院を受診しましょう。
「豆やナッツ類は、3歳頃までは食べさせない」ことを忘れずに。たとえ小さく砕いてあったとしても、安全とはいえないので、食べさせてはいけません。また、きょうだいが食べていたナッツや豆類を、乳幼児が誤って食べないように大人が見守りましょう。
栄養豊富なハチミツ。1歳未満で食べてしまうと…
▼ハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子
1歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べてしまうと、乳児ボツリヌス症にかかることがあります。2017年に生後6カ月の男児が「乳児ボツリヌス症」で亡くなったというニュースは記憶にも新しいところ。母親は「栄養豊富で健康にいい」と思い、市販のジュースにハチミツを与えていました。
ボツリヌス菌は熱に強いため、通常の加熱や調理で死滅させることはできません。ハチミツはもちろん、ハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品も避けましょう。
食べても大丈夫かどうか、発達に合わせて
ほかにも、注意したい食べ物があります。たとえば、お餅はお年寄りだけでなく、子どもものどに詰まらせる可能性があります。刺身や生魚は、消化器官がまだ発達していない離乳食期の赤ちゃんは食べられません。発達の状況にあっているかを、親が判断することが大切です。
また、知らずにうっかり食べさせてしまったということのないように、おじいちゃん、おばあちゃんなど周囲の人にも知らせてあげてくださいね。
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