副木のあて方(ふくぼくのあてかた)

部位にふさわしい副木のあて方


 骨折は固定が大事ですので、副木が必要になります。しかし、すぐに救急車を呼ぶなどの対応ができる場合は、そのままで待ち、むりに副木をあて、固定することはないでしょう。
 ただ、すぐに救急車を呼べるような場所でないときなどは、病院へいくまで、固定が必要ですので、副木の基本的なあて方を知っておきましょう。

あて方の基本


図「あて方の基本」
痛みがない位置で、副木が動かない程度の強さで固定することが基本です。
 骨折部位をはさんで、上下2か所の関節が動かないように固定します。

大腿骨(太もも)の場合


図「大腿骨の場合」
腰から足首まで長い副木が必要です。
 膝はむりに伸ばさず、いちばんらくな状態で膝関節の裏側につめ物をして固定します。

下腿骨(すね部分)の場合


図「下腿骨の場合」
膝から足首までを固定します。
 足首までをきちんと固定するためには、かかとの部分も支えて動かないような十分な長さが必要です。

手首や手のひらの場合


図「手首や手のひらの場合」
平らで、ある程度長さのあるもので、指の先から手首までを固定します。
 箱のふたとか、本などを利用し、痛みのない位置で固定します。

手指の場合


図「手指の場合」
ゴルフボール、ピンポン球、丸めたハンカチなどを握らせて固定します。
 痛くない位置でなにかを握り、そっと包帯などで巻くと手指が固定されます。

前腕骨(肘と手首のあいだ)の場合


図「前腕骨の場合①」
肘を曲げたままで、肘から手首までを固定します。
 手を下げると痛みますから、固定した手を、けがをしていないほうの手で静かにやさしく支えます。
図「前腕骨の場合②」
三角巾があれば、それを首からつるして動かないように固定します。
 三角巾がなければ、スカーフやふろしきで代用しましょう。

上腕骨(肩と肘のあいだ)の場合


図「上腕骨の場合①」
肘を曲げた状態で、固定します。
 けがをしていないほうの手で、けがしたほうの腕を肘あたりからやさしく支えます。
図「上腕骨の場合②」
三角巾があれば首からつるして固定します。なおかつそれを胴体に固定します。
 上腕を胴体に固定するときは、上腕と胴体とのあいだにタオルなど、なにかあてるものを入れるといいでしょう。また横に結ぶ三角巾が骨折部位を圧迫しないように気をつけます。

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