骨折した(こっせつした)

 骨折は、そのとき音がしたりしてわかることもあります。しかし、骨折かどうかわからなくても、痛みの程度が強くて、はれや、変形があったら、骨折を疑ってみます。

すぐにすること


・痛みの強さ、痛みの部位に、はれや変形があるかを観察します。
図「はれや変形を観察する」
はれや変形があるか、よく見ます。
・痛くない位置で固定します。
 疑わしいときは、とにかく動かさないことが大事です。けっしてかってにねじったり、もどそうとしてはいけません。神経を傷つける危険があります。
図「折れた場所を固定する」
段ボールなど近くにある重くなくじょうぶなものを利用して(「副木のあて方」)、折れた箇所が動かないように固定します。
 固定し終わったら、傷口に負担がかからないように気をつけて、静かに医療機関へ運びます。

外傷があるとき


・裂傷、すり傷などで出血している場合は、その手当てをします。
 骨折が疑われる部位、あるいは別の部位から出血し、汚れていたら、静かに洗い流して消毒し、きれいな布などでおおっておきます。そして、すぐ医療機関にいきます。
図「汚れを落とし、消毒する」
汚れを落としたら、消毒します。スプレー式だと、傷口にさわらずに消毒できます。

開放性骨折(折れた骨がでている)のとき


図「開放性骨折①」
骨折の度合いがひどく、中から骨がでてくるものです。
図「開放性骨折②」
清潔な手で、清潔なあて布をそっとかけておきます。けっして押したりもどそうとしてはいけません。
 でている骨は感染の原因になりますので、さわったり、かってに洗ったりしてはいけません。そのままきれいなガーゼなどでおおっておきます。
 動かさないように注意して、すぐに医療機関にいきます。

保温と精神的ショックをやわらげるようにつとめます。


 骨折すると、けがをした恐怖から虚脱状態になったり、不安な状態になります。とくに大きな骨の骨折のときは、顔色が蒼白になって冷や汗をかいたり、呼吸や脈拍が弱くなったりすることもあります。
 また内臓にも傷を負うことがありますから、全身の状態に十分注意します。
 子どもの場合は、とくに不安がらせないことが大事ですから、精神的なショックをやわらげるように言葉をかけたり気づかいます。また寒けを感じることもあるのであたたかくします。
図「精神的ショックをやわらげる」
けがをした子どもが安心できるようにします。

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