予防する病気
乳幼児期(0〜6歳)にロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎(「感染性胃腸炎(感冒性胃腸炎)・ウイルス性胃腸炎」)を予防します。ロタウイルスは感染力が強く、ごくわずかなウイルスが体内に入るだけでも感染し、5歳までにはほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれています。乳幼児は、激しい症状が出ることが多く、水のような下痢、吐き気、嘔吐、発熱、腹痛などです。脱水症状がひどくなると点滴や入院が必要となることがあり、5歳までの急性胃腸炎の入院患者のうち、およそ半数はロタウイルスが原因となります。
ワクチンの種類
飲むタイプの生ワクチンで、1価ワクチンと5価ワクチンの2種類あります。
理想の接種年齢
どちらのワクチンも生後6週間から接種をはじめることができますが、それぞれ接種回数が異なります。
1価ワクチンは、4週間隔で2回接種します。遅くとも生後14週6日までに1回めを受け、生後24週までに接種を完了します。生後24週以降は接種することができません。
5価ワクチンは、4週間隔で3回接種します。遅くとも生後14週6日までに1回めを受け、生後32週までに接種を完了します。生後32週以降は接種することはできません。
副反応
国内臨床試験で接種後30日間に報告された副反応は、ぐずり、下痢、せき・鼻みずなどです。このようにウイルスに対して体がなんらかの反応を示すことがありますが、通常は数日程度で治まります。
こんなことが気がかり
Q 接種後に下痢を起こした?
接種後に腸重積と思われる症状(ぐずり、泣き、不機嫌をくり返す、顔色が悪い、くり返し起きる嘔吐、イチゴジャムのような血便、お腹のはり)がみられた場合は、すみやかに小児科を受診してください。
またワクチン接種後1週間程度はワクチンウイルスが便中に排泄されます。排泄されたウイルスによって胃腸炎に感染する可能性は低いことが確認されていますが、念のためにおむつ交換後は手洗いをするなど注意してください。とくに家族のなかで免疫系に異常がある人がいる場合には、赤ちゃんと接した後の手洗いを徹底するよう注意してください。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。