赤ちゃんの育つ力を信頼して(あかちゃんのそだつちからをしんらいして)

　人間の赤ちゃんは、生まれてすぐに歩きだすほかの動物の赤ちゃんにくらべて、とても未熟な状態で生まれてきます。それが1年のあいだにドラマチックな成長をとげ、立ち上がるまでになります。
　赤ちゃんは本来、育つ力をもって生まれてくるのです。まわりの大人は、赤ちゃんの環境や栄養に心を配り、病気から守って、赤ちゃんがもっている力を十分に発揮できるようにしてあげましょう。
　赤ちゃんは大人にくらべて体が小さいだけでなく、内臓などもまだ成熟していません。そのためにちょっとした熱や下痢でも容態が急変することがあります。生後4か月ごろから、お母さんからもらった免疫がすこしずつ切れはじめて、病気を体験しながら成長します。育つ力を信じて見守っていくことが大切です。