精神療法と行動療法(せいしんりょうほうとこうどうりょうほう)

 精神療法とはセラピスト(医師・心理療法士)と患者の子どもとの情緒的な交流をとおして、自分の気持ちをはっきり意識し心理的な葛藤を解消する方法です。
 言葉で自由に表現できる思春期以降なら、自由連想法で心に浮かぶことを言葉にして伝える精神分析的精神療法、自由なコミュニケーションにより心の問題を解消していく力動的精神療法、悩みを話しながら、自ら気づいていくカウンセリングなどがあります。しかし、幼児や児童の場合は、言葉によるコミュニケーションが十分ではないので、なぞとき遊びをしたり、箱庭をつくったり、絵を描いたりしながら、自分を表現し、心の負担を軽くする遊戯療法(プレイセラピー)が、精神療法の中心になります。
 一方、行動療法というのは、望ましい状態を得るためのプログラムをつくって、その技術や習慣をマスターして、問題をコントロールしていく方法です。たとえば、あがり性の子は緊張感が強いので、すこしずつ場面に慣れるトレーニングを積ませます。自律訓練法を身につけて、緊張が高まったときに応用して、あがり性を解消していくやり方もあります。
 新しい経験をすることによって、問題になる行動や心の状態が軽減でき、気にならなくなります。
 子どもの心の病気の治療は、この精神療法や行動療法を中心に、薬を利用する薬物療法を組み合わせて、問題解決にあたります。また子どもは親や家族の心理的影響を受けやすいので、親や家族のカウンセリングも並行して行います。

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