リトルリーグ肩・野球肩(りとるりーぐかた)

どんな病気?

ボールをくり返し投げることによって生じる障害。上腕骨の肩に近いほうの骨端線に疲労骨折が起こります。

症状


肩関節の上腕の先端にある上腕骨骨頭に痛みが生じ、さわると痛み、ボールが投げられません。

原因


上腕骨骨頭には、軟骨に囲まれた骨頭と大結節、小結節の3つの骨の成長をうながす骨端核があります。これはだんだんくっつき、7歳ころには骨頭ができ、19歳ころに完成します。
 このあいだに、くり返し肩を動かすと、骨頭の周囲にある筋肉が、投球動作によって、一部は外側に、一部は内側に引っぱられてねじれ、そのねじれによって軟骨でできている骨端線が閉じにくくなり、かたい骨から離れる骨端線離開を起こすとみられます。

治療


X線検査により、上腕骨骨頭骨端線の幅が広がっていたり、離れているときに診断されます。骨端線の幅が広がっている程度の軽い症状なら、2か月くらい投球の練習を休み、安静にします。はれや痛みがあるときは冷湿布をします。痛みがなくなり、肩の動きもスムーズになれば、再び投球を開始してもかまいません。
 ただし、試合にでられるようになるまでには、6か月くらいかかります。
 骨端線が離れ、上腕のかたい部分が前後に突き出るような転位があるときは、手術をする場合もあります。骨端線が傷ついたまま放っておくと、上腕骨が変形する場合もあります。

予防


投球数を小学生では1日1試合50球以内、1週間でも200球以内に制限します。筋肉に痛みを感じたら、筋肉を休ませましょう。
図「リトルリーグ肩・野球肩」

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