野球肘(やきゅうひじ)

どんな病気?

肘の内側の軟骨が傷つく内上顆骨端線障害や、外側が傷つく離断性骨軟骨炎が生じます。テニスでもみられます。

症状


ボールを投げるときや投げたあとに、肘の内側や外側がズキズキと痛みます。肘が思うように曲げられなかったり、伸びなかったりします。
 放っておくと、ふだんの動作でも痛みを感じるようになります。
 肘の外側の軟骨は、内側ほどは傷つきにくいのですが、放っておくと、症状は内側よりもひどくなります。似たような症状にテニス肘があります(「テニス肘」)。

原因


投球するとき、指を曲げる筋肉がついている上腕の内側の内上顆骨が強く引っぱられます。肘の内側の痛みは、この部分にある軟骨が傷ついて炎症を起こしたものです。
 肘の外側の痛みは、上腕骨の外側の端の軟骨が、前腕の外側の細い骨の橈骨とすれ合って炎症を起こしたものです。症状がすすむと、この軟骨がはがれてきます。

治療


症状が軽い場合は、2〜6か月、投球を休めば自然に治ります。炎症が強い場合は、冷湿布をしたり消炎鎮痛剤を塗ります。炎症がおさまったら、患部をあたためたり、マッサージを行い、肘を保護するためにサポーターをします。ギプスで固定することもあります。
 内上顆骨端線障害により、骨端線骨折を起こしたり、離断性骨軟骨炎で軟骨がはがれた場合は手術をします。

予防


運動をする前にはストレッチ体操やウォーミングアップを十分に行います。小学生の野球の場合は1日に50球、週に200球をめやすにします。連投しないように、ボールにさわらない期間を設けるといいでしょう。
図「野球肘」グラフ「おもなスポーツ外傷・障害の頻度」

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