ウイルムス腫瘍(ういるむすしゅよう)

どんな病気?


腎臓に発生するがん(腎がん)で、2~3歳ころまでの子どもに発病します。おなかのふくらみが特徴です。

症状


腫瘍がかなり大きくなるまで、症状はあまり現れません。最初はおなかのふくらみで気づきます。腹痛や血尿をともなうこともあります。肺に転移し、せきや呼吸困難を起こすことがあります。
図「ウイルムス腫瘍・症状」
腫瘍の増大にともなって、腹部がふくれたり、はれたりします。

原因


腎芽腫とも呼ばれます。胎児期に腎臓ができる過程で、細胞がなんらかの原因で変化して腫瘍が発生すると考えられています。また家族に同じ病気がみられ、遺伝的な素因が認められる場合もあります。多くの場合、腎臓の片方にできますが、左右両側にできることもあります。

治療


手術が中心になります。腫瘍のできている腎臓を摘出したあと、抗がん剤を投与し、場合によっては、放射線療法が追加されます。
 年々、治療成績が向上しています。腫瘍のできるがんのなかでは、もっとも治療成績がよく、新生児期に早期発見して腎臓を摘出すれば、抗がん剤や放射線を使わなくても、完治することがあります。

家庭でのケア


子どものおなかが異様に大きいと感じたら、ためらわずに急いで小児科、あるいは泌尿器科を受診しましょう。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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