院内感染(いんないかんせん)

どんな病気?


体力が衰えている入院中に、ふつうは病気を起こすことがない病原性の低い菌に感染することが問題になっています。

症状


院内感染を起こす病原体はたくさんあります。なかでも薬剤耐性菌感染症が問題になっています。腹部の手術後にMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に感染すると発熱し、腹部におできができ化膿して痛みます。PRSP(ペニシリン耐性肺炎球菌)による肺炎を発症すると、寒けがしてふるえが生じ、鉄さびのようなたんを吐くこともあり、発熱して胸に痛みが起こることもあります。VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)では、発熱、嘔吐に加え、尿路感染を起こしたり、傷跡が治りにくくなったり、細菌の毒素が全身にまわって起こる敗血症(「敗血症」)を発症したりします。

原因


基礎疾患をもつ子どもの抵抗力が弱いのが原因ですが、その背景には、長期にわたって安易に抗生物質やペニシリン、バンコマイシンなどを使用したため、細菌が耐性をもち、その耐性菌を増加させたという現在の医療体制の問題が隠されています。

治療


MRSAに対しては、バンコマイシンを時間をかけて静脈に点滴します。PRSPの場合は、ペニシリンをすぐに中止し、ほかの抗菌剤を用います。VREについては薬剤の耐性検査をしながら、効果があるとみられる薬剤を投与します。

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