乳児B型肝炎(にゅうじびーがたかんえん)

どんな病気?


B型肝炎はウイルス感染症の一種で、B型肝炎ウイルスキャリアの母親より、出産時に感染します。

症状


母親がHBe抗原陽性の場合は感染力が強く、感染すると一生、体内にウイルスをもち続けるキャリアとなり、ほかの人にうつします。肝炎から肝硬変、肝がんへとしだいに悪性化する可能性があります。母親がHBe抗体陽性の場合は感染力が弱く、感染する確率はとても低いのですが、感染すると劇症肝炎という重症の肝炎を引き起こすことがあります。

原因


母親がキャリア(ウイルスをもっている)の場合、胎内感染は数%ですが、分娩のときに母親の血液が子どもに入って感染する確率は高くなります。出生後も、母親の血液が子どもの体内に入ることで感染します。

治療


母親がキャリアの場合、お産は経腟分娩で行いますが、赤ちゃんは出生直後に血液検査を行い、生後早いうちにガンマ―グロブリンを注射し、さらに生後半年までにワクチンを3回打って、母親のウイルスによる感染から守ります。以上の予防はすべて保険で行われます。妊娠中にも無料で検査が行われます。
 父親がキャリアの場合は、母親の場合より感染の確率が下がるので、予防ワクチンのみ打ちます。その場合、保険は適用されません。
表「予防接種のスケジュール表」

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