乳幼児の誤飲事故に気をつけて

  • 2015-02-23 17:35
  • 一般公開
  • テーマ:子育て
今日は乳幼児の誤飲事故についてお話をしたいと思います。

私の教室に通っていた卒業生で、国民生活センターで働いている女性がいます。先日彼女から、子どものさまざまな誤飲事故のケースと、そのような事故から子どもを守りたいという便りがありました。私も長きにわたりベビースイミングの指導を続けていますが、その類いの話を耳にしたことは1度や2度ではありません。本当に身近にある怖い事故です。

とくに乳幼児の誤飲事故が多くなるのは、ハイハイが上手にできるようになったり、ちょこちょこと自分で歩けるようになってくる時分から。行動範囲が広くなるとともに、その危険も高くなってきます。

自宅では十分気をつけて万全な対策を施している人も多いようですが、意外と危ないのが、祖父母の家。大人の目が増える分、つい気も緩みがちに。そのうえ、常備薬など手に届くところに何気なく置いてあることが多く、おじいちゃんやおばあちゃんが薬をプチプチと取り出して飲む姿に、子どもは興味津々…。真似するように、つまんで口に運びたくなる子どもの気持ちもよくわかります。

私は、薬を飲むのを面白そうに見る孫の視線に気づいてから、孫が我が家にくるときは、薬をすべて隠すようにしました。また、ここなら子ども手が届かないだろうと思うような高い場所でも、踏み台になるような家具や椅子があれば、よじ登ってでも、興味の対象に近づこうとするのが子どもです。「ここなら大丈夫」「ついうっかり、出し忘れ」などが、大きな事故にもつながりかねません。

鍵のかかる場所においたり、子どもでは開けられないような容器に保存するなどしっかりとした対策をしたいですね。自宅はもちろんのこと、ご実家にも協力をお願いしておきましょう。

それから、自宅でも来客があるようなときは注意が必要です。もてなすほうは、お客様に気がとられますので、子どもから目を離しがちに。大人が楽しそうに料理を食べたりお酒を飲んでいると、目を離した隙に飲みさしのコップを子どもが嬉しそうに自分の口に運んでしまう…といったお酒の誤飲などもよくあるパターンです。

また、最近増えているのが、ボタン電池の誤飲事故だそう。銀色にひかる小さなボタン電池は、赤ちゃんにもつまみやすく、口にも入れやすいとても危険なモノです。親が気づかないうちに飲み込んでいるケースもあり、誤飲すると短時間で消化管の壁に損傷を与えることもあるという、怖い誤飲事故の1つです。

ボタン電池の誤飲についてはまたあらためて、別の機会にもお伝えしたいと思います。そのほか、国民生活センターのホームページにはさまざまな情報やケースが掲載されていますので、ぜひ一度目を通しておくことをお勧めします。起こってからでは遅い子どもの誤飲事故。まずはしっかりと知ることからはじめましょう。

もちろんママだけでなく、パパの協力も必要です。子どもの事故を守れるのは一番近くにいる家族なのですから。ぜひご一緒に。
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