思春期の性行動について考えよう(ししゅんきのせいこうどうについてかんがえよう)

思春期のお子さんを持つお母さんへ


 小学校高学年(12歳)ごろから高校を卒業するころ(18歳)までは、大人へのあこがれや性への好奇心が強い時期です。この時期はもっとも性の刺激を受けやすく、氾濫する性の情報の影響もあり、年々、セックスの経験率も低年齢化しています(セックスの経験率の推移)。
 しかも、思春期ごろの子どもたちのほとんどが避妊の方法も知らず、性感染症(STD/STI)の正しい知識すら持っていません。
 また、「セックスは早く経験するほうがカッコいい」「コンドームなんてイケテナイ」と平気でいう中学・高校生もいます。このように、10歳代の子どもたちのあいだでは、無防備なセックスが行われているのです。
 こうした話を聞くと「うちの子は、まだだいじょうぶ」と思う親がほとんどでしょう。でもこれは、一部の子どもたちにかぎったことではありません。家や学校ではまじめな子どもたちですが、親が考えているほど「オクテ」ではないのです。
 もはや、子どもたちに「セックスをしてはいけません」という「しつけ」は意味がありません。
 娘を持つ親としては、そうした現実に冷静に目を向ける必要があります。これからは性に対する正しい考え方や、避妊、病気の感染予防を含めて、「どうすれば自分の身を守れるのか」を教えていくことがたいせつなのです。

10歳代のあなたへ……。初体験を迎える前に


 思春期になると、「好きな男の子」ができて、多くの女の子に「彼」ができるようになります。でも思春期ごろの男の子の精力は旺盛。セックスのことばかり考えているといってもおかしくありません。そして彼に求められた女の子は、「嫌われたくないから」という理由でセックスを許してしまうことが多いようです。
 でもそんなセックスの先にあるのは、妊娠や性感染症のリスクです。そして、その結果、傷つくのは、あなた自身やあなたの大事な人たちです。彼に嫌われたくないために、セックスするのか、よく考えることです。もしあなたが本当に彼のことが好きでセックスをするのなら、「私のためにコンドームをつけて」といってください。拒否されたら、その彼はあなたのことをたいせつに考えているとは思えません。

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