ツボを刺激して心身ともにリラックス(つぼをしげきしてしんしんともにりらっくす)

ツボで気血の流れを改善する


 東洋医学では、人体には気血というエネルギーが、「経絡」という路を通って全身をめぐっていて、そのとどこおりなどが病気を起こすと考えています。この経絡の要所要所にあるポイントが「経穴」、いわゆるツボです。
 ツボを刺激すれば、内臓、ホルモンの調節作用、自律神経などにもよい影響を与え、全身の健康状態を整えるとされています。
 ツボ療法は、とくに自律神経失調症や月経にともなう不快な症状に大きな効果があります。即効性があって、自宅で行えることも大きな魅力です。自分で不快な症状を一つひとつ改善していきましょう。

自分のタイプに合ったツボの押し方をしよう


 かぜをひきやすい人とそうでない人がいるように、からだの状態は人によってそれぞれちがいます。ツボマッサージは、そういったからだの状態に合わせて行うことで、より大きな効果を期待できます。
 ここでは大きく二つのタイプに分けて、ツボの選び方を説明します。

元気なタイプ


 睡眠、食欲、便通などにとくに問題がなく、病気にかかりにくい人。

ツボの選び方


 基本的な体力があるタイプなので、不快な症状を改善するツボを選んで押します。頭や腰が痛いなど、症状が複数ある場合は、それぞれに効果的なツボを押します。


元気でないタイプ


 気候やストレスなど環境によって自律神経が乱れやすい人。疲れやすい、病気にかかりやすい、病気にかかっても治りにくいなどの人は、このタイプにあてはまります。

ツボの選び方


 このタイプの人は、自覚はなくても、胃腸の弱いことが多いもの。まず胃腸にかかわるツボを押してください。胃腸のはたらきが強化されることで、さまざまな不快な症状もいっしょに治ることがあります。
 胃腸のツボを押しながら、からだの調子をみて、不快なところがあれば、あわせて各ツボを押していきましょう。


ツボの探し方・押し方・注意したいこと


ツボの探し方


 ツボの位置は人によって微妙にちがいます。ツボの位置をめやすに、周囲も含めて押してみましょう。気持ちいい、ちょっと痛いけれど気持ちいいと感じたところが自分のツボです。

ツボの押し方


 親指、またはツボ押し器などを使い、気持ちいいと思う強さでゆっくり押します。強く押しすぎたり、一度に長時間押したりするのは逆効果。だるくなったりすることもあるので注意しましょう。とくに、ツボ押し器は、自分で思う以上に強く押しがちなので気をつけます。
 押す回数は、最初4~5回からはじめ、その後、からだのようすに気をつけます。だるくなったなどの問題がなければ、徐々に回数をふやしていきましょう。
親指で押す
 親指の先をツボの位置に垂直に置き、ゆっくりと力をこめます。爪は短く切りましょう。
ツボ押し器を使って押す
 親指と同様に押しますが、親指より刺激が強いので、強く押しすぎないように注意します。

ツボマッサージを行うときの注意


 食前と食後30分~1時間は避けたほうがいいでしょう。それ以外であれば、いつ行ってもかまいません。眼球、へそは押しません。妊娠中の場合、初期は避けますが、16週以降の安定期に入れば行ってもいいでしょう。ただし、つねに慎重に行うことが大事。おなかのツボは押さないようにし、おなかが張ってきたときは中止します。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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