性同一性障害とは(せいどういつせいしょうがいとは)

 からだと心の性が一致しない状態を性同一性障害といいます。患者さんは、現実の自分のからだが男女どちらであるかをはっきりと認識していながら、心は逆の性であると確信しています。性同一性障害は「性の自認」の問題で、同性愛などの性的指向とは区別して考えます。
 性同一性障害の原因は、以前は、乳幼児期の親とのかかわり方にあるとされていましたが、現在では、なんらかの先天的な異常が原因であると考えられています。もっとも有力な説は「ホルモンシャワー説」です。これは、子宮のなかにいる胎児期に、母親に投与された流産防止のステロイド剤などのホルモンが胎児の脳に影響し、からだと心の性の不一致が起こるというものです。
 患者さんは、幼いころから自分のからだの性に違和感を持ち、苦しんでいます。周囲の人は、興味本位な見方をせず、この病気や患者さんの気持ちを理解しましょう。

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