躁うつ病(そううつびょう)

どんな病気?


 気分が落ち込む抑うつ状態と、異常に高揚する躁状態が交互に現れます。専門的には、「双極性気分障害」(気分(感情)や意欲が極端に亢進、あるいは低下する病態の新しい総称。躁状態と抑うつ状態の両方が現れる躁うつ病を「双極性気分障害」、抑うつ状態がつづくうつ病を「単極性気分障害」と呼びます)といい、10歳代後半から30歳前後に多く発症します。うつ状態と躁状態をほぼ同じ間隔でくり返すもの、うつ状態が長く躁状態が短いもの、その逆のパターンと、個々のケースによって異なります。

原因


 神経伝達物質であるノルアドレナリンやセロトニンの量の異常が指摘されていますが、はっきりとした原因はわかっていません。

症状


 躁状態では、寝食を惜しんで活動するため、体重が減少します。また、怒りっぽくなる、頻繁に友人に電話をかける、つぎつぎに高価な買い物をするなど、問題行動が多くなります。

治療


 抗精神病薬(抗躁剤)、抗うつ剤などの薬物療法が中心です。

家族の方へ


 躁状態のときは、本人に病気の自覚がありません。暴れるといったはげしい躁状態に進行すると回復が遅くなります。極端に睡眠時間が短くなったり、体重の減少がみられたら、早めに受診を考えましょう。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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