ウイルス性出血熱のいろいろ(ういるすせいしゅっけつねつのいろいろ)

 ウイルスが感染して起こる出血熱には、エボラ出血熱マールブルグ病ラッサ熱クリミア・コンゴ出血熱(以上I類感染症)、腎症候性出血熱などがあります。いずれも、発熱と出血傾向(血液をかためる血小板が減少し、出血しやすく止血しにくくなる)が主症状です。デング熱も、再感染するとデング出血熱という病型になり、出血傾向が現れます。
 多くの場合、くわしい原因は不明ですが、感染者やサルなどの保菌動物の血液や尿などとの接触、ネズミ、カやダニなどが媒介になると考えられています。潜伏期間は2日~20日と、病気によって異なりますが、発症すると致死率が高いのが特徴です。
 ラッサ熱は、リバビリンを投与する治療が行われますが、ほかは予防以外に対策はありません。
 エボラ出血熱やマールブルグ病はアフリカに、ラッサ熱は西アフリカに、クリミア・コンゴ出血熱はアフリカ、東欧、中国西部、ロシア南部、腎症候性出血熱は東アジア、北欧、東欧、デング熱は東南アジア、インド、中南米に分布します。これらの地域へいくときは、厚生労働省の感染症情報などを見ておきましょう。出血熱ではありませんが、カを媒介とするウエスト(西)ナイル熱が、1990年代中ごろからアフリカ、欧米、中東などで発症しています。

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