ドライスキン(乾皮症)(どらいすきんかんぴしょう)

症状


 文字どおり皮膚が乾燥した状態です。皮膚が白い粉をふいたようになり、進行すると皮膚表面の角質がパラパラとはがれ落ちたり、皮膚に亀裂ができたりします。かゆみに敏感になって皮膚そう痒症を引き起こすこともあります。手足、おなか、しりの割れめなどに多くみられ、空気が乾燥する10~3月、とくに冬場に多発します。

原因


 皮膚は、皮脂腺から分泌された皮脂が毛穴を通して汗と混じり、みずみずしさを保っています。このバランスがくずれることで起こります。
 50歳を境にふえますが、この場合の老人性乾皮症は、年を重ねると汗や皮脂の分泌が減少し、さらに皮膚表面の水分保持機能も低下するために起こります。またアトピー素因のある人や若い人でも、石けんの使いすぎや入浴時の肌のこすりすぎなどで起こります。

治療


 おもに尿素軟膏などの保湿剤や白色ワセリンを塗ります。かゆみがあるときは、ステロイド軟膏を短期間使うこともあります。

あなたへのひとこと


 入浴の際、石けんでこすりすぎたり、長い時間お湯につかると、皮膚の脂分が失われて悪化します。また、かゆみのためタオルなどで皮膚を強くこすったり、かきむしるのも厳禁。入浴後は保湿クリームを塗り、木綿など皮膚を刺激しない素材の下着や衣服を着けましょう。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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