滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)

どんな病気?


 耳の中に、分泌液がたまる病気です。耳の痛みや、発熱はありません。耳がつまった感じや、軽い難聴があります。4~8歳の子どもや、高齢者に多くみられ、急性中耳炎にかかった子どもの約3分の1が滲出性中耳炎になるといわれます。

原因


 急性中耳炎のあと、耳管の炎症がおさまらず、粘膜の腫れが残り、滲出液が中耳にたまって起きます。
 アデノイドが大きくなって耳管をふさいだり、副鼻腔炎の鼻汁が耳管をふさいで起こることもあります。耳がふさがった感じや、小さい声が聞こえない程度の軽い難聴があります。

治療


 抗菌剤、消炎鎮痛剤を服用します。耳管に空気を通す治療や、原因となっている鼻や咽頭の病気の治療を行う場合もあります。
 それでも改善されない場合は、鼓膜切開や、鼓膜切開口から小さいチューブを中耳腔に向かって挿入し、3~6か月留置するチューブ留置術、アデノイドの切除などを行います。

あなたへのひとこと


 痛みがなくてもテレビの音を大きくしないと聞こえないというようなことがあったら、かならず耳鼻科でみてもらいましょう。

ベビカムは、赤ちゃんが欲しいと思っている人、妊娠している人、子育てをしている人、そしてその家族など、妊娠・出産・育児に関して、少しでも不安や悩みをお持ちの方々のお役に立ちたいと考えています。
本サイトは、妊娠・出産・育児に関して、少しでも皆さまの参考となる情報の提供を目的としています。

掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

関連するキーワード

滲出性中耳炎 中耳炎 分泌液 耳がつまった感じ 難聴 急性中耳炎 耳管の炎症 粘膜の腫れ 滲出液 アデノイド 副鼻腔炎 抗菌剤 消炎鎮痛剤 鼓膜切開 チューブ留置術
ベビカム医学大辞典
powerd by babycome