母子感染を防ぐため妊婦は血液検査を受ける(ぼしかんせんをふせぐためにんぷはけつえきけんさをうける)

 ウイルスを持つ母親から生まれた子どもに、そのウイルスが感染するのが母子感染です。B型肝炎ウイルスがその代表で、産道を通って生まれるときに母親の血液を浴びて感染します。この場合、数10年間は無症状で経過しますが、成人してから慢性肝炎を発病することが多いのです。
 母子感染を防止するため、わが国では妊婦にB型肝炎の血液検査を行います。検査結果が陽性の場合、赤ちゃんが感染してキャリアになる可能性が高くなります。
 予防措置として、出産直後、赤ちゃんにHBグロブリン注射とHBワクチンの接種を行います。感染ルートはよくわかっていませんが、乳幼児期の2~3歳ごとまでにB型肝炎に感染した場合も、免疫機構がまだ発達していないため、キャリアになります。
 なお父親がキャリアの場合、子どもへの感染はまずありませんが、父親の血液が子どもにつくことは避けなければなりません。

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