どんな病気?
食道、胃、腸の壁の粘膜に慢性の炎症、潰瘍などが生じる病気です。回腸(小腸の末端部)から結腸にかけて発生しやすく、粘膜の外側の漿膜にいたるまで、壁の全層がおかされます。炎症や潰瘍部分に管状のあながあいて周囲の臓器とつながったり、病変が離れた場所に飛ぶのが特徴です。専門医の適切な治療が必要な病気です。
症状
1日4~5回の下痢、腹痛などが長期間つづき、発熱、貧血などもみられ、しだいに体重減少など全身の栄養障害が起こってきます。また血便が出たり、痔瘻や直腸に潰瘍が生じて、排便痛が起こることもあります。
治療
症状のあるときは、消化のよい食事にして、副腎皮質ホルモンなどの薬を使用します。重症のときは、入院し、絶食して輸液(点滴)で栄養を補給します。腸管にあながあいていて内科的な治療が無理な場合は、その部分の腸切除を行う手術が必要になります。最近は、抗サイトカイン療法によって治療成績が上がっています。
炎症や潰瘍は免疫反応によるものと考えられますが、免疫反応にかかわるサイトカインという物質のはたらきを抑え込むことで、免疫反応全体を抑制する治療法がサイトカイン療法です。
あなたへのひとこと
治療でよくなっても再発することが多く、根気よく治療していくことがたいせつです。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。