どんな病気?
腸の内容物の流れが止まる病気です。早く治療を行わないと、内容物を嘔吐して脱水状態におちいり、たまった内容物に細菌が増殖して中毒症状がでたり、腸が締めつけられて壊死を起こし、生命にかかわります。
症状
強い腹痛、吐き気、嘔吐、腹鳴(おなかがゴロゴロ鳴る)などが起こり、便やガスが出なくなり、腹部全体がふくれます。脱水症状としての皮膚の乾燥、発熱、頻脈、意識障害も現れ、急速に全身が衰弱します。
原因
腸がマヒして蠕動運動が止まることで起こるタイプ(機能性イレウス)、腸の内腔がつまって起こるタイプ(機械性イレウス)があります。多くは開腹手術後の腸の癒着が原因で、手術直後から数年以内に起こりやすいものです。
手術後の癒着(腸管癒着症)は、多少とも起こるのがふつうで、心配ないものが多く、癒着がすべて腸閉塞を起こすわけではありません。
治療
原因や症状によって治療法が異なりますが、おもに輸液(点滴)で脱水状態を改善し、鼻から胃や腸に管を入れてたまっている腸の内容物を吸引して排出します。手術になる場合もあります。
あなたへのひとこと
引き金になりやすい疲労、暴飲暴食、肥満などに気をつけ、便通を整えることも大事です。
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