女性に多いループス腎炎(じょせいにおおいるーぷすじんえん)

 ループス腎炎は、全身性エリテマトーデス患者の50~75%に合併する腎炎で、20歳代の女性(とくに母系家族)に多発します。免疫複合体が腎臓の糸球体に沈着して炎症を起こすもので、遺伝的素因に紫外線、食べ物、化粧品、金属などの環境因子が引き金となって発症します。またリウマチの人では、ループス腎炎ではありませんが、腎臓が悪くなり、ネフローゼ症候群になることがあります。これは、リウマチ治療薬が原因である場合が多いので、リウマチ治療中の人は、このことを頭に入れておくことが肝心です。
 治療には、おもに副腎皮質ホルモンと免疫抑制剤を使用します。

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