慢性乳腺炎(まんせいにゅうせんえん)

注意したい年代


20代、30代、40代、50代、60代。

どんな病気?


 乳腺に慢性的に炎症が起きている状態です。おもなものとしては、乳輪下膿瘍乳管拡張症の二つがあります。
 乳輪の下に膿がたまり、しばしばこれが皮膚にも広がって膿の出るあな(瘻孔)をつくります。
 治りにくく、いったんおさまってもまた再発し、長期にわたって炎症をくり返すことの多い病気です。

症状


 乳輪の下に、痛みのあるしこりができて次第に大きくなり、赤く腫れたり、膿が出たりします。
 多くの場合、乳頭からの分泌物や乳頭の陥没、皮膚の瘻孔がみられます。

原因


 乳輪下膿瘍の原因としては、乳管の中に角質という物質がつまり、それに引きつづいて細菌感染が起こることがあげられます。
 また、乳管拡張症は、乳管内に細胞片や脂肪を含んだ液がたまり、それが刺激となって、乳管周囲に炎症を起こすことが原因です。

治療


 慢性乳腺炎は、治ったように見えても、しばらくして再びしこりが腫れてくる、という状態をくり返すことが多いのが特徴です。
 完治するには、原因となった乳管を含め、病巣を手術でしっかり切除する必要があります。

あなたへのひとこと


 慢性乳腺炎は、なかなか治らず、ひとりで悩んでしまうことも多い病気です。
 しかし、治りにくいとはいえ、きちんとした治療を受ければ、完治することも可能です。
 そのまま放置してしまわずに、ぜひ一度、大学病院など乳腺外科のある病院を訪れてみましょう。専門医に相談をして、適切な治療を受けることが完治への近道です。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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