注意したい年代
50代、60代、70代~。
どんな病気?
外陰部や太ももの内側などに、特徴的な色素の脱失(皮膚の色が抜ける)がみられる病気です。
従来は、外陰萎縮症や外陰白斑症と分けて診断していましたが、最近は一括して外陰ジストロフィーといいます。
かかりやすい人
どのような人がかかりやすいかは、よくわかっていませんが、50歳代以降の人に多い病気です。
原因
外陰部の発育異常や栄養障害となんらかの関係があるとされていますが、はっきりした原因はわかっていません。
症状
大陰唇や小陰唇、クリトリスなどの皮膚(粘膜)の色素が部分的に抜けて、白い斑に見えます。白い斑は、ときには太ももの内側にまで広がることがあります。
外陰部にかゆみをともなうことが多く、ときには、疼痛や灼熱感を感じることもあります。
診断
内診で特徴的な白い斑をみとめれば、診断がつきます。ふつう、病変部をほんの少しだけ切除して組織診断(生検)を行い、
に分類します。
その際に、細胞の形態上の異常が認められるもの(異型細胞)は、外陰がんに移行することもあるので、再度、生検を行うなど、必要に応じた検査を追加することがあります。
治療
症状に応じて、ステロイド剤やかゆみ止めの抗ヒスタミン剤の塗り薬を白い斑の部分に塗ります。
同時に、外陰炎と同じように、外陰部の清潔を心がけ、通気性のよい下着をつけてむれないように気をつけます。外陰部を洗うときは、ぬるま湯で、そっと洗い流しましょう。
異型細胞をともなうケースは、早めに白い斑の患部を切除します。
あなたへのひとこと
異型細胞をともなうケースは発生頻度は低いものの、悪性であることが多いので、きちんと生検を受け、診断をつけることがたいせつです。
かゆみのために外陰部をかくと、小さな傷をつくり、そこから細菌感染などを起こす可能性もあります。
かゆみは、からだがあたたまると強くなるので、長湯はせず、ぬるめの湯で外陰部をきれいに洗います。ただし、ていねいに洗いすぎると皮脂分がとれて、かえってかゆみが増すので注意しましょう。
かゆみをがまんすることはむずかしいものですが、できるだけきついガードルなどはつけないようにして、外陰部がむれないくふうをしましょう。
かゆみや痛みがあるあいだは、セックスはひかえましょう。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。