ホルモン療法のいろいろ(ほるもんりょうほうのいろいろ)

◆偽妊娠療法


●ピル(低用量)


効果
 卵胞ホルモンと黄体ホルモンを合わせた薬。高~低用量まであるが、現在は低用量が使われることが多い。妊娠と同じ状態をつくりだして排卵をとめることで、子宮内膜の増殖を抑える。
使い方
 錠剤を毎日1錠、28日間サイクルで服用する。21日間服用し、7日間休むタイプと、7日間は偽薬で毎日飲むタイプのものがある。
おもな副作用
 吐き気、不正出血、乳房痛、肝機能障害、血栓症、体重増加。

◆偽閉経療法


●GnRHアゴニスト


効果
 人工の合成ホルモン。女性ホルモンの分泌を止め、子宮内膜の増殖を抑える。
使い方
 4週間に1回、皮下注射するタイプと、毎日点鼻スプレーを行うタイプ、マイクロカプセルを皮下に埋め込むタイプがある。
おもな副作用
 更年期にみられるほてり、のぼせ、発汗、肩こり等のほか、気分が落ち込むといった精神的な影響も。骨量が低下するので長期間はできない。

●ダナゾール


効果
 ステロイド剤の一種。女性ホルモンの分泌を抑制するだけでなく、子宮内膜に直接作用し、子宮内膜を萎縮させる。声が太くなったり、体毛が濃くなるなど男性化現象の副作用がでるので、最近は敬遠されている。
使い方
 錠剤を月経の3~5日めから朝晩2回飲む(量や服用期間は個人によりかわる)。まれに腟や子宮の中に、直接挿入する方法もある。
おもな副作用
 体重増加、肩こり、にきび、体毛増加、嘔吐、肝機能障害。副作用が強いので、最近は敬遠される傾向にある。

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