「後任が決まってないから辞められない」

「辞められない」と思い込んでいませんか?
「○月じゃないと辞められない」「後任が決まるまでは辞められない」「人手不足だから辞められない」
これは、看護師が職場を辞めたいと思っても、「どうせ辞められないだろうな」と、退職をあきらめてしまう理由TOP3。
でも実は、これらの理由は正真正銘「思い込み」で、退職を引き止める効力はありません。
ここでは、上記3つの思い込みを払拭し、円満に退職する方法をご紹介します。
「辞められない」と思い込む3つのパターン
○月じゃないと辞められない
「4月じゃないと辞められない」など、退職にまつわる独自ルール、あなたの職場にもありませんか?
しかし、そうした独自ルールの多くは、就業規則に載っていません。
法的根拠がない、単なる慣習であることが少なくないようです。
労働者は基本的に、退職する2週間前までに退職届を提出すれば退職でき、雇用主に引き留める権利はないと定められています。
ただし、就業規則などに「退職日の1か月前に申し出ること」など、退職届の提出期限に関する規定がある場合は、その規定に従う必要があります。
後任が決まるまでは辞められない
退職引き止めの際によく使われるフレーズと言えば、「後任が決まるまでは辞めないで」。
しかし、退職する2週間前、もしくは就業規則に定められた期日までに退職届を出せば、後任者の有無に関係なく退職できます。
後任者がいないからといって、職場側が勝手に退職日を引き延ばすことはできません。
ただし、職場に1人2人しか看護師がおらず、自分が辞めると確実に仕事が回らなくなる場合は、上司の言い分を汲み、後任者が決まるまで退職を遅らせる配慮も必要かもしれません。
人手不足だから辞められない
看護師の数が少ない職場で生じやすい状況が、「辞めたら職場に迷惑がかかる」と、退職に踏み切れないパターン。
しかし、看護師を集められず人員が足りないことは、あなたの責任ではなく、職場が対処すべき問題。
あなたが非を感じる必要はないので、遠慮なく上司に退職の意志を伝えましょう。
ただし、円満退職のためには、後任者への引継ぎを完璧に終わらせるなど、最大限職場に協力する姿勢を見せたいもの。もちろん、お世話になった人への丁寧な退職挨拶も忘れずに。
万が一引き止められたら
上記で挙げた「辞められない理由」は、ただの思い込みだとお分かり頂けたでしょうか。
とはいえ、置かれた状況は人それぞれでしょうし、現実では手強い上司がいます。
あらゆる手段を用いて、退職を引き止める上司も、きっと少なくないことでしょう。
- どうしても退職を認めない上司を説得するトドメの一言
- 円満退職にググッと近づく退職申し出のタイミング
などなど、引き止めをかわしつつ、スムーズに退職するためのコツが満載です。
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